背中ニキビは気づきにくいことに加えて、原因菌がマラセチア菌と呼ばれるカビの一種であることから
自然治癒が難しいことから、皮膚科を受診することがポイントとなります。
皮膚科における背中ニキビの治療の方法はニキビの程度により変わります。
毛穴に皮脂が詰まっていて炎症を起こしていない初期の段階のものであれば
内服薬と外用薬による治療がメインとなります。
原因であるマラセチア菌がカビの一種であることから、抗真菌剤が処方されます。
すでに炎症を起こし始めている場合にはステロイド剤も処方されます。
ステロイド剤により炎症を抑えることができます。
また、毛穴に皮脂が詰まりにくくするための治療が行われることもあります。
これは肌の環境を改善するもので、ニキビが発生しにくい肌にすることができます。
ピーリングと呼ばれる方法があります。
サリチル酸などの薬液を塗り、皮膚の角質層を溶かす治療です。
余分な角質層を溶かすことで毛穴に皮脂が詰まりにくくなるとともに、
肌のターンオーバーを正常化する効果があります。
また面皰圧出をすることもあります。
面皰圧出は背中ニキビ治療だけに限らず、あらゆる部位にできる初期のニキビに
有効な方法で、毛穴に皮脂が詰まった状態のニキビの表面に小さな穴を開けて、
詰まっている皮脂を取り除く治療です。
専用の器具を用いるので衛生的にも安心できますし、炎症を起こす原因の
ひとつである詰まった皮脂を取り除くことで治りやすくなります。
炎症を起こしている状態の背中ニキビ治療についても抗真菌剤の処方と外用薬により
炎症を抑えることが大事です。
背中ニキビは原因がカビの一種であることからも、個人で治すことは難しく、
安全に治すためには皮膚科の受診が大事です。
内服薬や外用薬、面皰圧出による治療などは保険適用となるものですが、
ピーリングなどは全額自己負担となります。
そのため、普段から意識しておいて気づいたらすぐに受診することが大事です。